アリスト社労士行政書士事務所(港区・渋谷区)のブログ

2016.03.08

雇用契約と業務委託契約の違いについて(社会保険未加入問題)

こんにちは!

東京・港区のアリスト社労士行政書士事務所の

  代表の 社会保険労務士・行政書士の郡山 博之です。

午前中は、高円寺まで外出していましたが、今日の東京は、春の暖かさで、コートが不要なくらい気温があがりました。

こういう日が、続いてもらいたいものです。


最近、社会保険未加入の事業所に、年金事務所の職員の方が、加入促進のため突然訪問したり、文書で督促状の通知があったりと、未加入対策が強化されてきています。ここで、実際の現場ではいわゆる「社保逃れ」のために働く人と「業務委託契約」を結んでいるケースもあります。

ここで、「雇用契約」と「業務委託契約」の違いをご案内します。


雇用契約とは

雇用契約は「働くこと」と引き換えに報酬を与えることを約束する契約です。

雇用契約を結んだ場合、働く人は「労働者」となり、労働基準法が適用さ

れ、労災保険、雇用保険、社会保険の加入対象となります。


業務委託契約とは

業務委託契約は一方が特定の仕事を処理し、「処理された仕事」と引き換え

に相手方が報酬を支払うことを約束する契約です。業務委託契約の場合、雇

用契約のような「社長」と「労働者」という関係でなく、「独立した事業者

同士」という関係であるということです。

業務委託契約である場合、「労働者」ではないことから、労働社会保険など

の法律の保護を受けません。


雇用契約と業務委託契約の違いを見極めるポイント

雇用契約か業務委託契約かは形式的な契約書形式にかかわらず、以下のポイントをもとに「実態で」総合的に判断します。

(1)業務遂行にあたってその指示に対し拒否できるか

拒否できない=雇用契約の性格が強い

(2)業務遂行にあたってこの内容および遂行方法に指揮命令があるかどうか。その指揮命令の程度が強いか

命令がある=雇用契約の性格が強い

(3)勤務場所および勤務時間の拘束があるかどうか

勤務場所・勤務時間が拘束されている場合、雇用契約の性格が強い

(4) 労務提供の代替性があるか

※従事している業務が単純作業であって専門性が高くないような場合など

代替性がある場合、雇用契約の性格が強い

(5)報酬の基準は結果か時間か

時間に対して報酬が出ていれば、雇用契約の性格が強い

(6)欠勤した時に賃金が控除されるかどうか

控除される場合、雇用契約の性格が強い

(7)残業手当がつくかどうか

残業手当がつく場合、雇用契約の性格が強い

(8)報酬の額が同様の業務に従事している社員に比べて差があるか

差がない場合、雇用契約の性格が強い

(9)機械、器具の負担を誰がしているか

会社が機械・器具の用意をしている場合、雇用契約の性格が強い

(10)専属性があるか(その会社の仕事しかしない、という関係であるか)

専属性がある場合、一般に雇用契約の性格が強い


「あなたは今月より雇用契約から業務委託契約です」と通知し、一方的に契約を取り交わしたとしても、実態として他の労働者と同様の取扱いをしていると判断された場合は雇用契約と見なされます。

業務委託契約を結んで働いてもらっている人がいる場合、上記のチェックポイントをもとに自社の契約状況を見直しましょう。


ここまで、当事務所のブログを読んでいただきありがとうございます。

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