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2016.04.06

同一労働・同一賃金は可能か?

こんにちは!
東京・港区のアリスト社労士行政書士事務所の代表の 

社会保険労務士・行政書士の郡山 博之です。


本日のテーマは、「同一労働・同一賃金」についてです。

政府は、「同一労働・同一賃金」を進めていますが、まだ議論の途中で具体的にどのような義務が企業に課せられるかは決まっていません。ただ、労働力確保の観点からみても、賃金をはじめとした「非正規雇用者の待遇についての整備」は重要な経営課題です。

「同一労働同一賃金推進法」

「同一労働同一賃金推進法」とは、「同じ価値の仕事には同一の賃金水準を適用すべき」という同一労働同一賃金の原則に基づき、正社員と派遣社員との賃金や待遇の格差を是正するための法律です。

正式名称は「労働者の職務に応じた待遇の確保等のための施策の推進に関する法律」201599日の参議院本会議で可決・成立し、公布日の同16日から施行されました。


日本は諸外国と比べて同一労働同一賃金に関する法制化が遅れているとも言われており、ようやく法律施行となったものの、現段階では向こう3年を目処に具体案を作るという予定になっているようです。


「対象となる課題」

この法律は、つまるところ次の不平等について、法による介入・是正をしようという意図が見られます。

1. 正社員と派遣社員の労働条件の不平等

2. 社員と契約社員・パート等の労働条件の不平等


これらの不平等是正が本当に雇用安定化・格差是正に有効かはさておき、以下「同一労働・同一賃金を実現するために企業は何をするべきか」をご案内します。


「するべきことその1 労働の定義

まずは職種ごとに「働いている内容(職務)」を分析し、ランク分けする必要があるでしょう。

パン屋さんで例えると、パンを「焼く人」と「売る人」に分け、それぞれの業務を書き出して難易度別に振り分けていきます。

そしてそのランクごとに時給を決めれば、理論上には同一労働に同一の賃金を支払うことができそうです。(以下:参考)

レベル

パンを焼く係

パンを売る係


難しい食パンと

フランスパンを作ることができる

給与100 

パンの知識がたくさんあり、もっとたくさんパンを売る

給与90 


惣菜パンを作ることができる    

給与80 

レジ打ちに加えてパンをたくさん売る     給与70 


窯の掃除や洗い物ができる

給与60 

・レジが打てる

・売り場の掃除ができる

給与60 


「するべきこと2 責任の定義

正規社員と非正規社員には責任の度合いに差があることがあります。その責任に応じて給与や手当を設定することも必要でしょう。パン屋さんなら、発注や品質管理の責任者にはふさわしい手当を支払いたいところです。

責 任

責任手当

材料を切らさないように業者に発注する責任

30 

パンの品質を維持する責任

50 

新人にやり方を教える責任

10 

このように職務を分析することで、賃金の不公平などの経営課題がわかることもあります。今回の法改正をきっかけに、職務と賃金を分析してみて、賃金や評価制度の再構築をされたらいかがでしょうか。


賃金制度や人事評価制度の設計は、当事務所にお任せください!


ここまで、当事務所のブログを読んでいただきありがとうございます。

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